下記の文章は以前(2013/10/17)、フジテレビで放送された
『よろず占い処 陰陽屋へようこそ 第2話』の番組を見て、
現役の陰陽師としてMASATOKIが番組の長寿を願い、あえて意見させて頂い
たメッセージをフジテレビ宛てにお送りしたものであります。
当然のことながら、何のアクションもありませんでしたが、
この度、“陰陽師”というタイトルで、Amazonから電子書籍を出版したことも
あり、ブログにアップしておこうと考えました。
【私は香川県丸亀市にて『八起堂ミケランジェロの丘』を営んでおり、
陰陽師と言われる六壬神課(大六壬)/四柱推命をメインに使う主幹の
山地真斗紀(MASATOKI)です。
その私からの見解を少々書かせて頂きますと、
陰陽師が使う【六壬(りくじん)】。
一言で六壬と言いましても、目的に応じて陰陽術は小六/中六/大六壬と
三段階にわかれております。
小は、時の六壬の中でも六曜術で、暦に書かれている大安〜仏滅の類であり、
個を百断する場合の易断と宮廷における陰陽式占となる中六壬や大六壬は、
式神を12天将の干支と12月将を組み合わせ、その三段を天地の相剋として
再抽出し、式神達が一課から三課の対立軸の中でどのように眷族(干支の神将軍)
と絡み合うかを判断するものです。
今回私が拝見した番組で、安倍祥明と名乗る若者が六壬を扱っているシーンを
見ましたが、番組のバックに専門家の監修がいるのであれば、もう少し的確な
六壬にしなければ、本当の陰陽師を知らない方からすれば、陰陽屋というモノが
あのくらいのレベルと認識されてしまうのではないかとの懸念を感じ、意見させ
て頂いております。
私は独学にて大六壬を学び、25年の歳月、多くの方々を鑑定して来ました。
そして、実践鑑定において阿部泰山の書物でさえ多くの誤りがあるのを知っている
私だからこそ、辛口に言わせてもらいますが、番組内にて「初伝を発用とし〜
(云々)」と、もっともらしく説明しているセリフは言いのですが、三伝が
【青龍亥、騰蛇未、玄武卯】にあるのであれば、卯はどの地盤に臨むかであります。
また、第二課にも玄武を臨むと騰蛇が何故中伝の季神にあり、曲直逆行図において、
太常寅化に集約するのであれば、末伝玄武の説明にするのが正解となり、第三課は
男性の配偶者を見る場合の鑑定であり、女性の場合は誤りとなります。
(※女性の結婚を鑑定するのに、生年月日を生まれた当時にする六壬は邪道であります。)
ちなみに、四課が不備にして廻環格にあると、すべては勘違いから複数を追いかける
卦となり、三伝三合である曲直は孟神である太陰になり、寅の功曹が死神、そして
末伝に官星が玄武とデュエットする説明が必要となります。
結論を言いますと、天空/午は欲張っていろんな人との交際し、恋愛をしている間は
まだしも、到底理想の男性は得られずって卦となるのが正解で、通常太陰が功曹の
寅に加わるは悩んだ問題を正直な気持ちで乗り越えるべき努力をまずはするべき
というのが本来の陰陽師としての導きでなくてはなりません。
このように陰陽術は六壬をいい、六壬の中には当然の如く四柱推命の理も加見しな
ければ、実践的鑑定にはならず、六壬を使えば簡単に相手の干支から、犯人像や
年齢まで導き出す事が可能となります。
『占い』と言いますと世間では、「当たるも八卦当たらぬも八卦」や「統計学」と
言われておりますが、私の六壬は統計等ではなく、科学的に証明しているものであり、
番組は視聴者に多大な影響力を持っております。
それがたとえ原作本があり、コメディ的なものであったとしても、番組として取り上げ、
『占い』や『陰陽師』等と名前が出ればそれだけで先入観を持たれてしまいます。
特に、テロップ等で監修と名前が出れば、間違いなく誤認する方も多くいることでしょう。
故に、番組制作にあっては占い師(陰陽師)に対してのご配慮も願いたく存じます。
そこで、私がドラマ製作者に対しておこがましくもアドバイスをさせて頂けますので
あれば、天地の道理を表す使い方や、干支上神に月厭が入るという説明や解釈を
テロップなどでフォローしたり、式盤を回すだけではなくそこに解説を加える事で
番組に深みも出ると思います。ですが、説明が誤っているのはいただけません。
ガリレオのドラマでも科学や法医学の先生が指導されて番組制作がされていましたが、
この度も監修の名で六壬を使うのであれば、科学的にしっかりとしたご指導の下、
番組制作にあたって頂きたく思います。
補足ではありますが、
『人間に怖れあるは不安を煽る』
何を伝えるかの覚悟はいりますが、病気にしても苦しみにしても行きつく処は
どこであるかとした、すなわち輪廻の道は解脱のことで、空(くう)とは無我(むが)
であり、ですから無我夢中の三番字は無ではなく夢だということは、金剛経は
応無所住而生其心なのです。
そう考えますと、人間は安らぎを求めるのが心の基本にあるのは、森羅万象を読み取る
六壬(陰陽式神)ともどこかでリンクしているように感じ、相談に来られし客の心の中を、
その人が気づかない心境、そして理論体系の中で何が固定概念で、何が答えである
べきかを、その閉ざされた柔軟性を自在に鑑定するもの陰陽を操る術者としての禅
であり、禅は善に通じるを以て全体を漸るのです。
コレ、しかるにであり、しかるは然るをアドバイスで叱るんですな(最後のは洒落です)
今後ともよい番組になることをお祈りし、見守らせて頂きたく思います。】
以上のような内容でした。
一言で「陰陽師」といっても、呪術を扱う者もおれば、占術を扱う者もおり、
陰陽師をまさに奥が深く、誤解をしている方も多くいるように思います。
興味のある方は、是非私が出版した「陰陽師(上下巻)」をお読みくだされば
嬉しく思います。絶賛、好評発売中です。
また、実際に鑑定している歴史検証なる『実践、四柱推命から習う歴史検証』も
PartTからPartVまで発売しており、こちらは「ヒーローたちのその瞬間」と題して、
有名な歴史人物の生年月日を彼等の年譜から検証し、その謎と本来の人物像に迫る
面白企画となっております。
陰陽師購入先:http://www.amazon.co.jp/dp/B00MTW6MHM
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販売価格:各1,250円
【八起堂ミケランジェロの丘】 主幹:山地 真斗紀
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香川県丸亀市土器町東九丁目203-7
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